皆さん、こんにちは!神戸市灘区にあるショーター整形靴工房のショーターです。
店頭でお客様と接する中で、特に「軽い靴が良い靴」という先入観に取り憑かれている方が非常に多いことに気づかされます。靴を選ぶ際に、手に持ってその重さを確かめる――この行動、実は靴選びの大きな落とし穴なんです。
「靴は履くもの!」ドイツマイスターの叫び
「靴は足で履くものなのに、手で重さを確かめても意味がない!」これは、日本でドイツマイスターと一緒に仕事をしている時に、よくマイスターが片言の日本語で「クツワハクモノ!」と叫んでいた言葉です(笑)。その言葉にたじたじになるお客様の小声の「そうですよねー苦笑」が、なんとも面白い空気を生み出していました。
本当にその通りなんです。靴は履くもの。しかし、どこで刷り込まれたのか、「軽い靴が良い」という先入観が根強く、これが「履き捨ての文化」と皮肉られる日本の実情を表しているようにも感じます。
ドイツの靴はなぜ重い?〜「詰まっている」ことの重要性〜
ドイツの靴を手に取ると、多くの方が「重い」と感じるでしょう。では、なぜ重いのでしょうか? それは、**「大事な材料が詰まっているから」**です。
日本の一般的な靴は、踵(かかと)が柔らかく、簡単に踏めてしまうものが多くありませんか? しかし、踵は足全体を支える非常に重要な部分です。しっかりとしたカウンター(踵の芯材)がなければ、踵は守られず、歩行が不安定になります。ドイツの靴は、この踵をしっかりホールドし、履けば履くほどそのカウンターが足に馴染み、長距離の歩行も苦にならなくなるよう設計されています。
同じように、靴の幅も「柔らかい方が良い」と思われがちですが、柔らかすぎるということは、軽く作るために必要なサイドレザー(横を支える革)が入っていない証拠です。横のアーチが下がると、外反母趾や開帳足を悪化させてしまうため、足をしっかりと守ってあげる役割があるのです(もちろん、オーダーメイドインソールとの複合的な効果を狙うのですが)。
靴の本当の役割とは?〜イチロー選手に学ぶ「無事是名馬」の哲学〜
そもそも、靴の役割とは何でしょうか? それは「硬い地面から足をきちんと守り、裸足の時よりも足の機能を上げる」ということが大前提です。この役割を満たしていれば、ある程度の重さは必然的に生まれます。
しかし、ご安心ください。靴と足をしっかり固定していれば、その靴の重さは感じません。 実際、お客様の緩んだ靴ひもをしっかり締め直すと、皆さん決まって「軽い!」と実感されます。これは、靴と足が一体化することで、重さが分散され、足の動きにスムーズに連動するからです。むしろ、その適度な重さが振り子のように足が自然と前へと進むのを助けてくれるのです。
まるで、日本時代のイチロー選手を思い出させます。イチロー選手は、決して痩せ細っているわけではありません。筋力トレーニングはしないと公言していましたが、常に自身の体を理解し、地道なストレッチやトレーニングを欠かしませんでした。その結果、メジャーリーグでも長く活躍し、大きな怪我なくプレーを続けられました。これこそまさに「無事是名馬(ぶじこれめいば)」という言葉が示す通りです。
靴も同じです。軽ければすぐにへたってしまいますが、ショーター整形靴工房がお勧めするドイツ靴は、しっかりとした作りであるため、修理を重ねて30年以上履いている方もいらっしゃいます。その方々は、まさにイチロー選手がネクストバッターサークルで入念にストレッチをする姿のように、靴をシッカリとメンテナンスされています。
本当に良い靴とは?
つまり、軽いだけの靴は、残念ながらあなたの足を守ってくれません。 一方で、手に持つと重く感じる靴も、足にぴったりと合うことで重さを感じさせず、むしろ足の自然な動きをサポートし、長くあなたの健康を支えてくれるのです。
「軽い靴が良い」という先入観を捨て、あなたの足を守り、健康寿命を延ばすための本当に良い靴選びを始めてみませんか? 足の専門家であるショーター整形靴工房が、あなたの足元を全力でサポートいたします。
地域密着宣言!!
ショーターは足の悩みに本気で対応しております!神戸市バスでも走行中!
【ショーター整形靴工房】
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- ※希少な靴型装具認定店です。障がい者手帳をお持ちの方は、オーダーシューズとインソールを補助制度を利用して製作可能です。