〜靴の製法・前編〜
皆さん、こんにちは!ショーター整形靴工房のショーターです。
今日は、靴好きの皆さんならきっと興味津々のテーマ、「靴の製法」について深掘りしていきたいと思います。そして、今回のゲストは、専門学校時代の同期で、運よく有名企業に就職できた強運の持ち主、靴オタクのミナーミ君です!
「お邪魔しまーっす!」
ミリタリーなオタク系戦闘服に身を包み、鋭い目つきで現れたのは、靴への愛が溢れまくっているミナーミ君。相変わらずの個性全開です。
ショーター:ミナーミ君、今日は来てくれてありがとう!相変わらず靴への情熱がすごいね。そして、その服装は…今日は戦闘態勢かな?
ミナーミ:いやいや、ショーターさんこそ、ホントに海外行っていたんすか? その知識、自分も見習わないとっす! 今日はショーターさんの工房で、靴の製法について語れるなんて、光栄っす! 自分、靴の製法って、靴の「骨格」であり「魂」だと思うんすよね! 足が気持ちよくなるかどうかって、製法で決まるって言っても過言じゃないっす! まさに、足のための**「戦闘服」**っす!
ショーター:ははは、相変わらず熱いね! じゃあ早速だけど、ミナーミ君から見て、靴の製法って大きく分けてどんな種類があるかな?
ミナーミ:はいっす! ざっくり言うと、靴の構造は大きく分けて**「アッパー(甲部)」と「底部(中底・本底など)」の2つっすよね。で、それらをどうやってくっつけるかで、製法が分かれるんす。大きくは、縫い付ける製法(グッドイヤー・ウェルト式とかっすね!)、接着剤で貼り付ける製法(セメント式とかっすね!)、射出成形する製法(バルカナイズとかインジェクションとかっす!)、それにステッチダウンの変形**って感じっすね! ショーターさん、ホントに海外行っていたんすか? この辺の分類、向こうでも同じでした?
ショーター:もちろん同じだよ。世界共通の基本的な分類だね。具体的に代表的な製法をいくつか挙げてみようか。
ミナーミ:もちろんですっす! 代表的なのは、グッドイヤー・ウェルト式(G式)、セメント式(C式)、マッケイ式(M式)、ステッチダウン式(Sd式)、カリフォルニア式(Ca式)、あと**インジェクション式(In式)**なんかがあるっすね!
グッドイヤー・ウェルト式(G式)~履くほどに足が悦ぶ変態的快感!~
ショーター:じゃあ、まずはやっぱり「キング・オブ・ウェルト製法」とも言われるグッドイヤー・ウェルト式、通称G式から見ていこうか。これはどういう特徴があるの?
ミナーミ:G式っすね! これぞ**「紳士の靴」って感じっす! 昔は手縫いだったのが、機械で縫えるようになって大革命**だったんすよ! ショーターさん、この革命の現場、ホントに見てきたんすか?
ショーター:私が機械化の現場を見たわけではないが、その歴史的意義は大きいね。
ミナーミ:そうっす! G式は構造がマジで丈夫で安定感ハンパないっす! 靴の部品も一番多く使われてるんすよ。適切な重さがあるから、長時間歩いても疲れにくいんす。 自分、このしっかり感がたまらないんすよねぇ…! まさに、足を守る**「要塞」**っす!
ショーター:なるほど。でも、ミナーミ君も知っているように、G式は一日中歩き回るような仕事には向かないと言われることもあるよね。
ミナーミ:そうっすね! 営業とか集金とか、一日中歩く人にはちょっと向かないっすね。G式の重みが逆に疲労になることもあるっす。逆に、車をよく利用する人とか、オフィスでそこまで歩き回らない人には最高っす! あ、それから、G式の中物(底の隙間を埋めるクッション材っす)がまたいいんすよ! 最初はちょっと硬いんすけど、半月も履けば、自分の足の形にぐーっと沈み込んで、最高の履き心地になるんす! 吸湿性も抜群で、足が呼吸してるって感じっす! もう、この感覚、たまらないっす…! 自分はこれを「靴と足の対話」って呼んでるんすよ!
ショーター:中物が足に馴染む過程は、G式の大きな魅力の一つだね。靴が呼吸する、か、なるほど…ミナーミ君らしい表現だ。ホントに海外でそんな表現使うの?
ミナーミ:ショーターさん! ホントに海外行っていたんすか? (ニヤリ)海外の靴オタクはもっとぶっ飛んだ表現するっすよ!
セメント式(C式)~現代の靴のスタンダード!接着の美学~
ショーター:次は、現在の靴の主流ともいえるセメント式、C式について教えてくれるかな?
ミナーミ:C式っすね! これはもう、現代の靴の製法の**「王道」**と言ってもいいっすね! 接着剤でアッパーと本底をペタッと貼り付ける、一番シンプルな製法なんすよ! ショーターさん、海外ではC式が一番売れてるってホントっすか?
ショーター:生産性の高さとコスト面から、一般的に最も普及している製法だね。
ミナーミ:その通りっす! 製造コストも安いから、市場に出回ってる靴の大半はC式って言ってもいいくらいっす。 自分も初めて靴の構造を勉強した時、「こんなに簡単にできるんすか!?」って驚いたっす。
ショーター:そうだね。この製法ならではの利点もあるよね?
ミナーミ:はいっす! 本底が接着剤でしっかりくっついてるから、縫い付け製法と違って形崩れしにくいんすよ。 それに、アッパーに防水処理がしてあれば、本底との接着部分から雨水が染み込む心配も少ないっす! これって、雨の日でも安心して履けるってことっすから、実用性も高いっす! まさに**「雨天対応型戦闘靴」**っすね!
ショーター:なるほど、雨の日にも強いのは嬉しいポイントだね。一方で、デメリットもあるかな?
ミナーミ:もちろんっす! C式は底からの吸湿性があまり良くない場合があるんすよ。 あと、足への馴染みも、G式と比べると「うーん…」って感じっすね。自分的には、靴と足が一体になる**「あの」快感**は、ちょっと味わいにくい製法かなって思ってるっす。靴と足がケンカしないように、靴下の素材とかも気を使う必要があるっすね! ショーターさん、ホントに海外行っていたんすか? 接着剤の進化ってすごいっすよね!
マッケイ式(M式)~軽快な履き心地の秘密!返りの良さが癖になる~
ショーター:じゃあ次に、マッケイ式、M式について教えてくれる?
ミナーミ:M式っすね! これ、昔は軍靴の量産にも使われてたんすけど、今は軽くて返りがいいオシャレな靴に多い製法っす! 自分、この返りの良さ、大好きなんすよ! 足に吸い付くような感覚がたまらないっす! まさに**「忍者足袋」**っす!
ショーター:そうか、軽快な履き心地が魅力なんだね。縫い付け製法だけど、G式とは違う特徴があるよね。
ミナーミ:そうっす! 甲革、中底、本底を一緒に、上下2本の糸でがっつり縫い合わせるんすよ! だから製造コストも比較的安く抑えられて、いろんなタイプの靴に使われてるんす。パンプスみたいに、柔らかくて返りがいい靴が必要な時には、もうM式の一択って感じっす! このしなやかさが、足の動きをダイレクトに靴に伝えるんすよ! もう、足が喜んでるって感じっす! ショーターさん、このM式で踊ったら、ホントに足が軽くなるんすか?
ショーター:足の負担は少ないはずだよ。デメリットは何かあるかな?
ミナーミ:デメリットっすか? うーん…、底からの吸湿性はちょっと劣るんすよね。 あと、G式ほど足に馴染む感覚はないかもしれないっす。でも、それを補って余りある軽さと返りの良さがM式の魅力っすね! 自分、この製法の靴を履くと、無駄にスキップしたくなるんすよ!
ショーター:なるほど、マッケイ式は軽快さを求めるならぜひ試してほしい製法だね。さて、今日はここまで! 次回は、残りのステッチダウン式、カリフォルニア式、インジェクション式、そしてリアル・モカシンについて、さらに掘り下げていこうと思う。ミナーミ君、今日はありがとう!
ミナーミ:はいっす! こちらこそ、ありがとうございましたっす! ショーターさん、ホントに海外行っていたんすか? 次回も楽しみにしてるっす!
ショーター整形靴工房
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