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脳性麻痺

脳性麻痺による歩行障害の悩みに寄り添う:快適な一歩を取り戻すために

はじめに:脳性麻痺と歩行障害の複雑な関係

脳性麻痺は、脳の発達期における非進行性の損傷によって引き起こされる運動と姿勢の障害です。その中でも、歩行障害は日常生活に大きな影響を与える主要な症状の一つです。筋肉のこわばり(痙縮)、不随意運動、バランスの不安定さなど、さまざまな要因が複雑に絡み合い、一人ひとりに異なる歩き方(歩容)を生み出します。

「はさみ足歩行」「つま先歩き(尖足)」「クラウチング歩行」など、特定の歩き方が見られることがあり、これらは転倒のリスクを高めたり、関節に過度な負担をかけたり、痛みを引き起こす原因となります。

「改善は難しい」「適切な靴が見つからない」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、脳性麻痺による歩行障害の特性を理解し、適切な靴選びオーダーメイドインソールを活用することで、歩行の安定性を高め、快適な生活を取り戻すことが可能です。

脳性麻痺による主な歩行障害の種類と特徴

脳性麻痺による歩行障害は、その病型や影響を受ける部位によって多岐にわたりますが、代表的なものと足元への影響を見ていきましょう。

  • 痙直型(けいちょくがた)脳性麻痺:

    • 筋肉が持続的に緊張し、こわばりが生じます。これが原因で、関節の動きが制限され、特定の姿勢を取りやすくなります。
    • はさみ足歩行: 両足が内側に寄り、膝が交差するように歩く。股関節や膝が曲がったままの状態になりやすい。
    • つま先歩き(尖足): 足首が常に伸びた状態になり、かかとが地面につきにくくなる。ふくらはぎの筋肉が硬くなりやすい。
    • クラウチング歩行: 股関節と膝関節が深く曲がった状態で歩く。疲労しやすく、関節への負担が大きい。
    • これらの歩き方は、足裏の一部に過度な圧力がかかったり、足の変形を助長したりするリスクがあります。
  • アテトーゼ型脳性麻痺:

    • 不随意運動が特徴で、手足や体幹が意図せず動いてしまいます。筋緊張が変動するため、姿勢を維持することが困難になることがあります。
    • 歩行中も不規則な動きが出やすく、バランスが不安定になりやすいです。
  • 運動失調型脳性麻痺:

    • 体の動きを調整したり、協調させたりすることが困難になります。特に歩行時にバランスを取りにくく、両足を広げて不安定に歩く「開脚歩行」が見られることがあります。
    • 筋力が弱いことも多く、転倒のリスクが高い傾向にあります。

脳性麻痺による歩行障害の改善:靴とインソールの重要性

脳性麻痺による歩行障害の改善には、リハビリテーション、薬物療法、場合によっては手術など多岐にわたるアプローチがありますが、日常生活で最も身近で重要な役割を果たすのが「」と「インソール」です。

1. 正しい靴選びのポイント

歩行の安定性を高め、足や関節への負担を軽減するためには、以下の点に注目して靴を選びましょう。

  • 高い安定性とホールド感: 足全体をしっかりと包み込み、靴の中で足がブレないことが最も重要です。かかと部分は硬く、しっかりとしたカウンター(芯材)があるものを選びましょう。紐やベルクロで甲をしっかり固定できるタイプが理想的です。
  • 足指にゆとりがあるトゥボックス: 痙縮などにより足指が曲がったり重なったりしやすい場合でも、足指が圧迫されず、ゆったりと動かせるスペースがあることが大切です。
  • 適度なクッション性と柔軟性: 地面からの衝撃を吸収し、足や関節への負担を和らげるクッション性が必要です。また、足の動きに合わせて適切に曲がる(屈曲性がある)ソールは、より自然な歩行をサポートします。
  • つま先が少し反り上がったソール形状(ロッカーバー構造など): 「フィンナミック構造」のように、つま先が少し反り上がった形状の靴は、足首の動きが制限されている場合でも、重心移動をスムーズにし、歩行を助ける効果が期待できます。
  • 脱ぎ履きのしやすさ: 介助が必要な場合や、ご自身での着脱を考慮し、履き口が広く、調整しやすいデザインを選ぶことも重要です。

2. オーダーメイドインソールの効果

市販のインソールでは対応しきれない、脳性麻痺による複雑な足の変形や歩行パターンには、オーダーメイドインソールが非常に有効です。

インソールは、靴と足の間に挟むことで、足本来の機能を引き出し、体全体のバランスを整える役割があります。

  • 足裏のアーチサポートと圧力分散: 足のアーチの崩れや、特定部位への過剰な圧力を分散させ、足裏の痛みやタコ・ウオノメの発生を抑制します。
  • 足と足首のアライメント調整: 足首や足のねじれを適切に補正し、足が正しい位置で着地・蹴り出しができるように誘導します。これにより、「はさみ足歩行」や「つま先歩き」などの歩容を改善し、安定した歩行をサポートします。
  • 衝撃吸収と安定性向上: 歩行時の衝撃を効率的に吸収し、膝や股関節、腰への負担を軽減します。また、足元が安定することで、バランスが改善され、転倒のリスクを減らします。
  • 筋緊張の緩和サポート: 足元が安定することで、過度に緊張しているふくらはぎなどの筋肉がリラックスしやすくなり、痙縮の緩和にも繋がる可能性があります。

オーダーメイドインソールは、お客様一人ひとりの足の形、歩行の癖、そして脳性麻痺による身体の状態に合わせて精密に作られます。既製品では得られない、完全にパーソナライズされたサポートを提供し、歩行の安定化と快適な日常生活の実現を目指します。

諦める前に、専門家へ相談を:メディアでも注目される工房

脳性麻痺による歩行障害の悩みは深く、適切な解決策を見つけるには専門的な知識と経験が必要です。一人で抱え込まずに専門家へ相談することが、改善への大きな一歩となります。

当工房は、その専門性の高さから多くのメディアにも注目されています。


  • 2024年6月には神戸新聞朝刊に掲載され、当工房の取り組みが大きく取り上げられました。神戸新聞の記事はこちら
  • また、雑誌BSタイムズでは、フリーアナウンサーの亀井京子さんが当工房を取材され、足の健康と整形靴・インソールの重要性について深く掘り下げた記事が掲載されました。BSタイムズ掲載記事はこちら

これらのメディア取材は、当工房が脳性麻痺をはじめとする足のトラブルに対し、一人ひとりに合わせた丁寧なカウンセリングと、確かな技術に基づいたオーダーメイドインソール整形靴の提供を通じて、多くの方々の健康な歩行をサポートしていることの証です。足と身体の専門家としての取り組みが、地域社会からも高く評価されています。

脳性麻痺による歩行障害でお悩みなら「ショーター整形靴工房」へご相談ください

神戸市灘区にある「ショーター整形靴工房」では、足の専門家がお客様一人ひとりの足の状態を丁寧に診断し、脳性麻痺の特性に合わせた最適な靴の選び方、そしてオーダーメイドインソールの作成を行っています。

長年の経験と確かな技術で、様々な足のトラブルに対応し、快適な歩行をサポートいたします。特に、神戸市靴型装具認定店として、障がい者手帳をお持ちの方は、オーダーシューズやインソールを補助制度を利用して製作可能です。

「この歩きにくさは仕方がない…」「合う靴が見つからない…」と諦めていた方も、ぜひ一度ショーター整形靴工房にご相談ください。あなたの足の悩みに寄り添い、最適な解決策をご提案させていただきます。

ショーター整形靴工房

  • 住所: 〒657-0837 兵庫県神戸市灘区原田通1-1-5 リムハウス1階
  • 電話番号: 078-801-4440
  • ウェブサイト: https://finncomfort-kobe.com/
  • LINEでのご相談はこちらから: https://page.line.me/815xnpld?openQrModal=true
  • ※神戸市靴型装具認定店。障がい者手帳をお持ちの方は、オーダーシューズとインソールを補助制度を利用して製作可能です。

地域密着!市バスも走っています。

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